2011年1月11日火曜日

フィールド調査in SCB(2)

さて、実は前回のイサベラでは十分な成果が得られず、ガイドに対していろいろと不満が残る経験をしました。調査にはかなりの手間と、相当のコストがかかっています(あと体力・気力も)。帰ってきてから植物研究部の研究者Pattyにちょっと愚痴をこぼしたところ、サンクリストバルで継続的に調査をしている彼女は
「だったらいい人を紹介するわよ!!!」
と、彼女と組んで仕事をしている国立公園職員のJefelysにアポイントメントを取ってくれました。

英語はちょっとしかできないけど、彼の頭の中にはどこになにが生えているのか、全部インプットされているらしい。
それは助かりすぎる!というわけで、正式に事務を通して依頼してみると、二つ返事でOK。これでサンクリストバルの調査はうまくいく予感!

…というわけで、前述のようによれよれの状態でとりあえずの生還を一人で祝ってからドックにあがると、そこはプエルトアヨラとも、イサベラとも全く違う、落ち着いた街がありました。さすが、歴史の古いガラパゴス州の州都なだけはあります。
ここは諸島で唯一の信号機のある交差点。

そこら中にアシカが寝ているので、うっかりすると躓いてしまいます。人口は約5000人。アシカは500頭。柵を作っても家の中にまで入ってきてしまうそうです。

 
ところでなんでアシカを「Sea Lion(スペイン語ではLobo de Mar:海のオオカミ)」というのでしょうか?ただ転がっているアシカがそんなに獰猛には見えないけれど…?

たぶん、その答えはこれです。
あの転がっている動物と同じとは思えないほどのとがった爪と牙。そしてオスはかなり凶暴で、しかもよく吠えています。体も大きいので、突進してこられると恐怖です。…あーこわ。もうあまり近寄らないことにします。

ホテルについてしばらくすると、Jefelysが訪ねてきてくれました。対象種の話をすると、テキパキとどこへ行くか日程を提案してくれます。頼りになる~(イサベラの人とは大違い!)明日からの打ち合わせをして、今日はおやすみなさい。

5 件のコメント:

  1. カメです。
    少し遅くなりましたがあけましておめでとう。こちらも無事パタゴニアより戻ってきました。ラッキー?だったのか、天気が良すぎて顔が正視できないくらいボロボロ(笑)でも氷河や山の景色は最高でした。
    調査苦労してますね・・パタゴニアでもなぜかとげのある植物が多くて、藪こぎでは結構痛い思いをしました・・

    では、また。

    返信削除
  2. 今年は弱いラニーニャらしく、雨がとても少ないです。
    だから大陸でも雨季なのによく晴れたのでしょうか。

    涼しいのは助かるが、雨が降らないと葉っぱも出なくて仕事にならんのだよね。

    ちなみにパタゴニアの植物は乾燥だけじゃなく、寒さ対策でとげ状になったのかもしれませんね。ガラパゴスの植物のご先祖様がいっぱいいる大陸の植生も、見てみたいなぁ。

    返信削除
  3. アシカだアシカ~
    ごろごろしている姿には癒されるね。
    その爪がなければいっしょにごろごろしてみたいけど…

    返信削除
  4. 牙もすごいよ…(汗;)
    歯をむき出しているところ、恐怖。

    あと巨体なので、一緒にごろごろしていると、つぶされる可能性も…

    返信削除
  5. 諸島で信号機があるのはサン・クリストバルだけですが、信号機のある交差点は1つだけではありません。

    返信削除