2010年11月13日土曜日

リサイクルセンター

¡ Hola !
今日はちょっと別の話題を。 

途上国で仕事をしていることが多い関係で、日本に帰るといつも「生きるってお金かかるんだなぁ」と思ったり、学生時代に所属が変わるたびに転々と引越しをしていた時には「生きてるとただひたすら荷物が増えていくんだなぁ」とか思っていたのですが、今日また新たに一つ発見。
「生きるってことは、ごみを出すことなんだ!」

先日、JICAのゴミ処理専門家として派遣されている熊谷さんの仕事場:リサイクルセンターを見学してきました。彼女は某大学の修士課程の学生さんでもあるのですが、途上国でのごみ処理のモニタリングを中心に仕事をされています。

ガラパゴスではごみは3種類に分別して捨てます。すなわち;RecyclableOrganicNonrecyclableです。さて、それぞれの中身にピンときますか?リサイクルできるものとは日本と同じ、ビン、缶、ボトル類(あと一応ダンボール)です。街中にも、きちんと分別して捨てられるようにごみ箱が設置されています。
あとの2つはちょっとピンとこないですよね。
Organicは有機物、すなわち残飯など比較的短期間に分解するいわゆる生ごみです。そしてNonrecyclableはそのほかのすべてです。なぜこのような分別方法なのでしょうか。

ガラパゴスでは、ビンや缶のリサイクルは実際にはできません。これらのごみは圧縮して大陸のグアヤキルへ送り、そちらでリサイクルに回しています。島の中では正しく分別し、船に乗せるまでの処理となります。
なかなか大変な作業です。

オーガニックはどうしているのでしょう?
!!!薄く敷いたおがくずの上に、重機を使って「Organic」として回収されたごみを振り分けていきます。辺りは当然すごい臭いです。生ごみはちゃんと分別されていなかったり、ビニル袋に幾重にも入っていたりするので、分解しないものをひたすら手作業で選り分けていくのです途上国とはいえ比較的豊かなこの島では、残飯も大量に出ているようです。リンゴやコメがそのまま出てきたりもします。もったいない。。。

こうして不純物を除いた生ごみは、おがくずと牛糞を混ぜて、奥にある円筒形の機械に入れられます。丸1日もすると、堆肥のもとが出来上がります。これをしばらく発酵させて、栄養たっぷりの堆肥が出来上がるのです。
牛糞は農業地区の農家へもらいに行き、できた堆肥は農業地区の農家が買っていきます(15$)。
おぉー、ちゃんと「リサイクル」できているではないですか!
でもちょっと待って、こうしてものすごい手間暇をかけて生ごみがちゃんとリサイクルされていることを、ほとんどの人は知りません。ごみというとどうしても敬遠しがちです。自分の家から出してしまったらおしまい、なのではなく、その先どうなっていくのか、どれくらい手間がかかっているのか、作業する人がどんなに大変なのかを知るだけでも、たぶん意識は変わるはずです。(もちろん日本でも)

ちなみにNonrecyclableの方はどうなっているかというと、ここには焼却施設がないので島の裏側へ運ばれ埋め立て(正確にはオープンダンピング)ています。こちらの方がごみの総量としては莫大な量となっているはずです。そういえばずいぶん前にテレビ番組で「フィンチがゴミをあさっている風景」が流されたことがありましたが、その埋立地のことのようです。その時のコメントは「観光客が増えてごみ問題が深刻になり、積まれたゴミをフィンチがあさっているために嘴がまた進化している」というものでした(いろいろな部分で突っ込み処満載ですが、差し控えます)。
それから「エコ」だと謳っているクルーズ船でも、欧米人が中心なので浪費が贅沢のような感覚で運行しているものも多いようです(客が変わったら使いかけのロールペーパーはすべて廃棄とか)。なんだかんだ言っても、やはり人がいるだけで環境に負荷をかけていることに間違いありません。

ガラパゴスのごみ処理は、完全ではないにせよ途上国の中ではかなり優良なしくみで成り立っているようでした。でも生きていれば必ずごみが出てしまいます。生活者一人一人が少し意識の持ち方を変えるだけで、それを減量することができるのではないかと思いました。最近「リサイクルはエネルギーもコストもかかるので意味がない」という議論も流行っているようですが、限られた資源、限られた捨て場であることを考えれば、単にリサイクルがエネルギーの無駄とは言い切れないのではないかとも思います。環境問題は多面的なものなので、一元的な意見に大衆が流されてしまうことに不安を覚えます。

先日の野焼きにしてもNonrecyclableの今後にしても、世界遺産でのごみ問題、まだまだいろいろありそうです。

¡ Chau !

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