2011年8月31日水曜日

では帰ります。

1年の海外派遣期間ももう終わり、日本へ帰る時がやってきました。

この1年は、近年になく長~~~い1年でした。
いつもの日常で毎日同じことをしながら過ごしていると、時間がたつのが早く感じられます。子どものころの一年がとても長かったのは、毎日が冒険だったからなのでしょう。これまで「人生に対する1年の割合が違うから」と納得していましたが、そうではなくて、新しいことがたくさんあって、感じることもたくさんあるからだったのですね。この歳になってこんなことに気付けるのは奇跡かもしれません。だって普通は日常生活を離れることなんてできないですから。
わお、おっきいね!
毎日たくさんの刺激をくれた、ガラパゴス。とてもとても大変で苦労の連続でキツくて、でもそんなことはさっぱり忘れるほど素敵な場所でした。

元はと言えば上司の「どこか行きたいとこないの?」という問いかけに対して「一生に一度行ってみたい」という意味で口に出したガラパゴスへ、ダーウィン研究所の客員研究員という立派な身分で、こんなにも長く、深くかかわることになるなんて思ってもみませんでした。その決断を後押ししてくださった萩谷先生、ガラパゴスでの研究に関してご助言いただいた長崎大学名誉教授の伊藤秀三先生、各種手続きでお世話になった日本ガラパゴスの会の奥野さん、そしてこの海外研修の出資元である学校法人五島育英会には、深く感謝申し上げます。

そしてこちらでお世話になった皆様、日本で応援してくださっていた皆様、本当にどうもありがとうございました。Muchas gracias por su bondad en particular Patty & Wacho, Sonia, Roby, Eddy y Martha. 皆様の応援のおかげで、時に折れそうになる心が支えられました。また通常でもパンク寸前の仕事量をこなしている所属部署の皆様にはご迷惑をおかけしました。1年もの間、海外研修に快く送り出してくださったことに深く感謝いたします。私の無謀な挑戦に、常に理解、協力してくれた夫、両親には感謝の言葉もありません。これから孝行しますので(!?)許してください(笑)。

さて、しかしこれからが正念場です。ガラパゴスで研究を行うためには様々な規定があることは以前に書きましたが、その「約束」が守れないと先はありません。これからまた、気を引き締めてやっていこうと思います。

では次は日本でお会いしましょう。まだ大事なことを書ききれていないので、続きはまた日本で。
ちゃおちゃお~。
何でそんな色してるの?

「お魚、ちょーだい」「ダメ。」

夕暮れのフラメンコ
この美しい自然が、いつまでも美しいままでいられますように。

Kaoruko Y. Kurata
en Isla Galapagos. 31 de agosto 2011

0 件のコメント:

コメントを投稿