2011年8月10日水曜日

10年越しの…

半年くらい前からわかってはいたのですが、先日ちょっとした事件?がありました。
実は私、とある事情で大学院を一度中退しているのですが、そのころお世話になっていたプロジェクトリーダーの北山先生(京都大学)と指導教官だった蔵治先生(東京大学)、東大演習林での調査の際にお世話になっていた田中さん(東京大学)と、なんと10年ぶりに、しかも地球の裏側で、再会を果たしてしまったのです。
昔はそれこそプロの研究者とド素人の学生という立場でしたしいろいろとご迷惑をおかけしたことだらけでしたが、さすがにあれから十年、みんなそれぞれの歳を重ねました。今回北山先生とはガラパゴスのこと、先生がフィールドとされているハワイやボルネオのこともお聞きすることができ、同じくその周辺で実習を組み立てている身としてはとても興味深くためになるお話でした。また蔵治先生と田中さんとは今の仕事の話や懐かしい昔話に花が咲きました。

日本で会う機会なんて十年なかったのに、巡りあわせとは不思議なものです。結局この業界、どこかで繋がるようにできているのでしょうねえ…。「だから悪いことはできませんねえ」と、みんなで笑いました。

蔵治先生に師事していた1年間は、今振り返っても貴重な期間でした。森林水文学という分野で、環境(特に気候、水の循環)の測り方、考え方を学びました。これは植物の進化を考える上で重要な要因でもあります。この視点が持てたことで、今も自分の研究に生かすことができています。人生に無駄なことなんて何もない。今だから、断言できます。
先生たちの研究は全地球的規模の気候と植生に関係することのようで、とてもスケールの大きなものです。今回の調査が順調にいくことを祈ります。

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