2010年10月31日日曜日

フィールド調査in SCZ(4)

―ミコニアの話―

今日はサンタクルス島の高地でのサンプリングになります。プエルトアヨラを車で出発し、途中のBellavistaJoséを拾ってから、未舗装道路を2キロほど行くと農業地域と国立公園の境界のフェンスに行き当たります。ここから先、サンタクルス島最高峰のCerro Crocker864 m)まで徒歩で上ります。

境界までの周辺には、キニーネ、グァバ、ブラックベリーなど侵略的外来種(*)のオンパレード。


キニーネはマラリアの薬として、グァバとブラックベリーは食用として南米から持ち込まれたものです。ガラパゴスにはマラリアはないのですが、入植するときに知らずに持ってきてしまったり、農作物が逃げ出して野生化してしまったりと、様々な外来種が定着しています。こういった外来種は島の在来種を生態的に圧迫し、ただでさえ脆い海洋島独自の生態系を破壊してしまう(**)ので大問題になっています。

*侵略的外来種:人の手によって持ち込まれ野生化したもののうち、特に在来種を駆遂してしまうような生態的特性を持ち、実際に深刻な影響を与えている外来種のこと。
**海洋島では限られた生物のみが海を越えて進出し生態系を形成しているので、大陸と比べて生物同士のネットワークが少なく、1つの種が外来種によって影響を受けると、それを補うような種が存在しないため、すぐにバランスが崩れてしまうといわれる。

ところがフェンスを超えた瞬間に、風景は一変しました。


霧の中に、赤く萌えるミコニアの純林。
なんと美しい風景でしょうか。

ミコニア(Miconia robinsoniana)は、ガラパゴスの固有種です。絶滅危惧種(EN)に指定されており、ガラパゴス諸島の中でもサンタクルス島のこの場所と、サンクリストバル島の高地にしかありません。今私は、この地球上にたった2か所しかない、ミコニアの自生地に立っているのです。
標本では真っ黒に変色してしまってちっともきれいだとは思いませんでしたが、実際に目の前にするとこれまた荘厳な風情を感じてしまいます。

しかし悲しいことに、このミコニア林の中にもちらほらとキニーネやブッラクベリーの姿が特にキニーネは、ミコニアと同じ生活条件で良く育つようで、うっかりするとあっという間に広がってしまいます。小笠原諸島ではアカギが侵略的外来種として駆除対象となっていますが、まったく同じようにここではキニーネを巻き枯らしにしたり薬剤注入で枯死させたりと対策を講じています。しかし追いついていないのが現状です。
この美しいミコニア林が自然のままに存続できるよう、願ってやみません。

さて、実はこのミコニア、私の研究対象種の1つなのですが、今は素通りします。ここで採取できるもうひとつの研究対象種は、まだまだこの先なのです。

しかし霧で視界も悪く、これでもか。というほどMuddy and Slipperyな道。
…ため息が出ますね。
さて?見つかるのでしょうか

つづく。

2010年10月26日火曜日

フィールド調査in SCZ(3)

―フウセンカズラと野焼きの話―

1日目の最後に車が向かったのは、プエルトアヨラの街の近くの広大な空き地でした。近年の人口増加に伴って、居住地域を拡大している最中です。ここでは固有のフウセンカズラ(Cardiosperm galapagoensis)が狙いです。これもまた絶滅危惧(VU)に指定されています。

実はこの空き地、以前から野焼きをしているのが気になっていたのです。ガラパゴスでは一切野焼きは禁止されているはずなのに
車で入っていて驚きました。あっちでもこっちでも煙がくすぶっています。煙って見通しが利きません。


そしてそんな中に、絶滅危惧種が生えているのです


なんと小さくてかわいい花でしょう。でも、、、この花は、どうして空がこんなに灰色なのか、きっと不思議に思っているはずです。

車を降りてちょっと外を歩くだけで、鼻を突くような(明らかに有毒な)強烈な臭いと煙で気分が悪くなり、喉や頭が痛くなってきました。焼いているものはマットレスやトイレの便座、建築資材、塩ビ製のパイプなどです。どうみても不法投棄されたものに違いありません。
世界遺産、国立公園といろいろ規則を作って自然を守ろうとする一方で、やはりそこは生活の場、こうした途上国にありがちな問題が「やっぱり」あったのか、ということを痛感し、大きな衝撃を受けました。
朝見た子供たちによるゴミ拾いと、大人たちのこの行い。これからガラパゴスはどうなっていくのでしょうか。

つづく。

2010年10月21日木曜日

フィールド調査in SCZ(2)

―フォラデンドロンの話―

次に来たのは、空港から山を越えて街まで横断する道路の途中、Los Gemelosという場所です。ガラパゴス諸島は火山島なので、あちこちに火口やLava tubeがあります。ここは火山活動をしていたころにガスが抜けて陥没してできたといわれています。


ギアナ高地並みの絶壁!(見たことないですが)のヘリ沿いに、散策路が設けられています。標本庫で標本を見ていた時に、ここの地名は何度となく出てきました。ここでは何が採れるのかな?


すぐにJoséがみつけてきました(さすが!)。次の対象種はヤドリギ。そう、他の木に半寄生して、自分でも光合成をおこなうちゃっかり屋さんです。

ヤドリギ(Phoradendoron henslovii)はConservation statusこそLCですが、寄生するにもいろいろと条件があるのですぐにみつかるわけでもないちょっと珍しい植物です。
私は自分が変わり者なのもあってか、植物でも「変わったヤツ」が大好きです。大学院時代に食虫植物をやっていたのも、植物にしては変わった生き方をしているところに惹かれたのかもしれません。そういう意味では、ヤドリギもそれに並ぶ不思議な植物なので、以前から興味を持っていたのです。

ガラパゴス諸島の植物に関しては、日本にいる段階で入手できる一般向けの簡単な図鑑以上のインフォメーションはありません。実際に見てからでないとどうにもならないという感じなのですが、ヤドリギに関してもここで初めて、種子は日本のヤドリギと同じ鳥散布であることがわかりました(葉の形状はオオバヤドリギに近い)。11の島に隔離分布するので、なにか面白い結果がでるのかでないのか
あれこれ仮説を考えてるときが、一番楽しいんですよね。

つづく。

2010年10月17日日曜日

フィールド調査in SCZ(1)

―パッシフロラの話―

今日は初めてPNGParque Nacional Galápagos国立公園管理局)から正式な許可をもらって植物採集ができるフィールドワークです。CDFCharles Darwin Fundacíon:ダーウィン研)で手配してもらった車は、(途上国なのに)時間に正確にうちまで迎えに来てくれました(すごい!)。CDF職員のJoséを途中で拾って、まずは島の東側へ向かいます。

ほとんど人がいかないような田舎道、途中、子供たちが道端のゴミ拾い活動をしているところに出くわしました(ゴミあまり落ちてないですけど)。環境教育の一環の活動です。

道端にはあるわあるわ、目的のパッシフロラ(Passiflora colinvauxii ;VUP. tridactylites ;VUP. foetida var. galapagensis ;LCP. suberosa*)がいたるところに!

*conservation status; VU: Vulnerable(危急種), LC: Least Concern(準危急種)

ごそごそ採りまくります。


…いや、とりすぎです;研究が、最後の破壊であってはいけません。でも最初なので、どれくらいでサンプルが足りるかわからないんです以後キヲツケマス。


これ、かわいい葉っぱでしょ?カイトのような、ブーメランのような、ちょうちょのような。やっぱり材料に対する愛がないと、研究なんてできないよね。この種は、ガラパゴス諸島の中でもサンタクルス島にしかありません。

そんなこんなであっさり採取は終わり、次の目的地へ向かいます。

つづく。

2010年10月15日金曜日

おしらせ

Yahoo ! JAPANグリーンプロジェクトで、「ガラパゴス奇跡のいきものたち」が掲載されています(2011年1月24日まで)。

私も大好きな写真家、中村征夫さんのギャラリーです。
http://event.yahoo.co.jp/green/gallery/index.html
http://www.squall.co.jp/index.html(中村征夫公式ページ)

自然のことならいきものたちの目線で、社会のことならリアリティ溢れる切り口で撮られる彼の写真には、見るたびにハッと息を飲む「何か」を感じます。
ぜひ一度覗いてみてください。

…写真を見ていてついに潜りたくなってきました。水温はまだ18度です…

2010年10月13日水曜日

ガラパゴスで何をするのか?

¡ Hola !
さて、基礎知識の部分を書き終わっていないので唐突なのですが、先の話もあるので、ここで行おうとしている研究の大枠を先にお話ししておくことにします。

ガラパゴスには、何らかの方法で海を越えて進出してきた植物がここの環境に適応し、さらに島ごとの環境に合わせて細かく種分化をおこした結果誕生した固有種が沢山あります(前述のガラパゴス基礎知識(2)環境」を参照してください)。
それぞれの島の自生集団は地理的に遠く隔離され、種子や花粉が行き来することもほとんどありません。このことが、植物が集団ごとに異なる形、遺伝子、性質に進化していく上で重要です。
しかし1集団に少数の個体数しかなければ、その個々が持つ遺伝子は偶発的に偏りやすくなってしまいます。すると突然の環境の変化や、後から現れた侵入種、病気などに適応できる確率も低下します。つまり集団すべてが死んでしまう可能性が高くなるのです。ここの固有種は元々少数の集団しかないわけですから、集団の消滅=絶滅ということにつながります。

固有種の中でも特に絶滅危惧種がデザインされた広場の壁。日常の中にこのようなものが多々存在しています。

現在愛知で行われている生物多様性条約締約国会議の影響で、日本では今生物多様性が「流行っている」と聞きました。しかし一過性のもでは意味がありません。私たちの生活は、生物多様性の恩恵によって成り立っています。たとえば衣食住すべて、生物に依存しています。薬の成分や機械のデザイン、文化的にも生物多様性がヒントになっている例も多くあります。だから生物多様性は人間の生活にとって非常に重要なのです(*)。
生物の「種多様性」を守るためには、まず1つ1つの種が絶滅しないことが重要です。種の突然の絶滅を回避するには、1つの種の中で様々な状況に対応できる遺伝子があることが重要です。これを「遺伝的多様性」といいます。
私の研究の大きな柱は、ガラパゴス固有種の遺伝的多様性を測るということです。種内の遺伝的多様性を測り、また種間の遺伝的分化(=microevolution)を検出することができれば、それぞれの集団の消滅や種の絶滅を回避するための保全対策に重要な情報となるでしょう。
また近縁の外来種があった場合、外見ではわからなくても交雑していて、固有種本来の遺伝子が失われている可能性もあります(遺伝子浸透または遺伝子汚染という)。これでは本来の固有種とは言えず、遺伝的には固有種が絶滅していることを意味しています。このようなことが起きていないかを早期にチェックし、外来種対策に役立てることもできるでしょう。

自分の家の庭に、外来種ではなく在来種を植えましょう(Native Garden Project)の看板。住民一人一人が身の回りの自然が実は貴重なのだということを認識しないと、破壊は止まりません。特に観賞用や農産物として導入された植物が在来種を圧迫しています。

以上のようなことを目論んで、Microevolución de plantás endémicas en las islas Gálapagos – Conservación de la Diversidad Genética(ガラパゴス諸島における固有植物の“小進化”-遺伝的多様性保全)という題目で、国立公園の研究許可を得ています。研究の過程では
1.フィールド調査―研究対象種の自生個体を集団サンプリング
2.形態的分化の検出―外部形態の集団間分化の検出(要するに形を測りまくる)
3.DNA解析―植物地理、集団の遺伝的多様性検出、浸透性交雑の有無を確認
という3つのステップを経て、研究を進めていく予定です。

*参考文献
「世界を読み解くリテラシー;第Ⅱ部第6講地球環境と生物の未来(倉田薫子)」井上健ら編、萌書房、2010

さっそくサンタクルス島のサンプリングのお話をしていきます。

¡ Chau !

2010年10月9日土曜日

研究の困難。

¡ Hola !

昨日今日と、また特に寒いです。。。
こちらに来てからすでに1か月が経過していますが、この間何をやっていたかというと、生活を整えることと、状況が全く分からなかった研究対象についての様々な下調べに尽きます。
生活についてはここ最近ようやく落ち着いてきて、ご飯もちゃんと食べられるようになり(食べ物が合わないというよりはストレスと疲れです)、熱を出したりすることも減ってきました。どうにか身体も適応してきたのでしょうか。

研究については目に見えて進まなかった(これがストレスの1つ)のですが、ようやく国立公園管理局から1か所分のフィールドワークの許可が出て、明日にはサンプリングに出られることになりました。やはり厳重保護地域の国立公園内、プラス世界遺産という特殊な場所で仕事をするということはものすごく大変で、日本からやり取りしていた期間を含め、本当に本当に多くの制約の中でどうにかここまでこぎつけた、という感じがしています。

許可書:これだけでみょーな達成感があります。苦労したので!

まだ明日は人の住んでいる島なのでいいのですが、これが無人島になるともう想像を絶する大変さです。特に怪我、事故、行方不明、熱射病・日射病には、セキュリティ担当のスタッフがものすごく神経質になっているのを感じます。(担当者:ロビーが本当に親切な人で良かった!)
チャーターするモーターボートの安全性、溶岩が若干風化してガラガラ崩れる足場の悪い場所での転落、まだ植生が成立していない溶岩台地での熱射病・日射病、衛星電話しか頼りにならない連絡手段。緊急搬送もできないので持っていくことが義務付けられている応急処置のための装備一式。道(はないけど)に迷うことだけでも命取りになります。必ず地理に詳しいガイドを雇い、同行者は決して単独で行動してはなりません。ケガや重篤な症状が出た場合にどうすればいいのか、数十ページにわたるマニュアルも詳細に至るまで完璧に読みました。それに基づいてフィールドワークの申請書を作成しなければならず、ここでもういろいろなトラブルが続発し、さっぱり暗礁に乗り上げていたのでした。

会議風景。飛び交う言葉はほとんどスペイン語。


それからこれは認識が甘かったと言わざるを得ないのですが、英語すら通じない(これが2つめのストレス)という環境は本当に厳しいです。しかも国立公園管理局との約束事や、ダーウィン研での安全対策会議でのやりとりなど、確実に理解していないと困ることについて、自分の理解度に自信が持てないというのはかなりのストレスになります。
正直、これまで行ってきたどの地域よりも、あらゆる意味で大変な場所です。先が思いやられる…。でも一歩前に進めたことで、どうにかなりそうな気がしてきました。

というわけで、明日はサンタクルス島のサンプリングです。装備も万端。あとは無事に対象種が見つかることを祈るだけです。
資料を読み漁っていた日々、標本庫に通い詰めていた日々のことは、また次の機会に。

¡ Chau !

2010年10月6日水曜日

ガラパゴス基礎知識その2:環境

¡Hola!
今日は、諸島の環境についてお話しします。

ガラパゴス諸島は総面積の約97%が国立公園に指定されており、その貴重な自然と適切な土地利用(ゾーニング)が評価されて、世界初の世界自然遺産(陸域、UNESCO1978年)に登録されました(その後2001年に周辺海域も世界遺産に登録)。
これらの地域では居住はおろか上陸も自由にはできません。観光客は15人につき1人のナチュラリストガイドを雇い、国立公園によって決められたルールを遵守して行動する義務があります。いかなる動植物をも傷つけたり、手を触れたり、石ですら動かしてはなりません(動物が移動の指標にしている可能性があるため)。
ナチュラリストガイドによるガイディングの様子。

なぜそんなに厳重に守られているのでしょうか。
「海洋島では特殊な生態系が成立している」ことがその理由です。これは研究の過程も含めてこれからゆっくり書いていきたいと思います。

今日はざっくりまとめてみます。
海洋島には大陸とは異なる生物が生息しています。その多くは世界中にこの島にしか存在しない「固有種(endemic species)」と呼ばれるものです。固有種は、何らかの方法でこの島に進入できた生物種を祖先として、それぞれ島の環境に合わせて独自の進化を遂げたことによって生まれた種です。ですからその島の環境に合った形態・性質・遺伝子を持っているのです。

固有種スカレシア(special thanks, Reo Okuno

これはキク科のスカレシアという植物です。キク科のほとんどは草本なのですが、ガラパゴスには樹木の種子が到着しにくかったために、本来草本であるはずのキク科植物が樹木の占めるべき生態的地位(ニッチ)に進出する形で適応進化し、このような巨木になったと考えられています。これだけ大きいとキクの仲間には見えませんが、芽生えはまさにヒマワリのようです。写真のスカレシアは2007年に植林されたもので、わずか3年で5mほどの高さまで一気に生長することがわかります。

さて、海を越えて生物が進入できる何らかの方法とは何でしょうか。
大きく分けて鳥(Wing)、風(Wind)、波(Wave)の3つです。これら3Wが、海洋島に生物をもたらす重要なツールです。ただしすべての生物がこれらのツールを利用できるわけではないので、必然的に海洋島にたどりつける生物種は限られてくるのです。

例えば海水につかると発芽能力を失ったり、海水に沈むタネはWaveを利用できない。Modification by S.Taga #

ガラパゴス諸島ではこのような少ないチャンスを得て運ばれ適応進化した大陸とは異なる種が生息しているわけですが、さらにそれぞれの島の環境に合わせて適応し生物たちが進化しています(群島効果)。
これはそれぞれの島の大きさや標高、位置関係などによって、降水量や風の強さ、島が持っているキャパシティーが異なるために生じる環境の違いが影響しています。そのため固有率が非常に高く、種子植物の51.8%、陸産爬虫類の100%、陸産貝類の96.4%、哺乳類の34.8%が固有種です。これは仮にある島のある生物集団が消滅したら、この世からその種が永遠に絶滅してしまうことを意味しています。

近年、観光客や人口の増加に伴って環境が悪化し、2007年には危機遺産リストに入ってしましました(2010年、ソーラー発電と移住禁止政策が評価され危機遺産リストからは外れた)。人間の暮らしと自然環境との両立をはかるのは簡単なことではありません。生物の楽園だったガラパゴスの特殊な環境に適応進化した生物たちと共存していくために(=地球上の生物多様性を保全するために)は、厳重な管理と保護が必要になってくるのです。(20101011日から愛知で行われる「生物多様性条約第10回締約国会議(http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/index.html)」を参照してください)

観光に来るだけでも、破壊は起こります。そのことを少しでも気にかけながらこの自然を楽しんでほしいと思います。(もちろん住んでいる自分も破壊者の一人ですが)

ちなみに、ITを中心に世界基準に対応できない日本企業の技術に対して「ガラパゴス化」という言葉が使われていますが、海洋で隔離されていたおかげで生物が独自の進化・多様化を遂げた素晴らしい環境であるガラパゴスを、このような比喩として用いるのは適切な使い方ではありません。

*引用文献:
ガラパゴスのふしぎ(NPO法人日本ガラパゴスの会、2010年)
#) 原画は「小笠原諸島に学ぶ進化論」清水善和著(技術評論社、2010年)
今日のキーワード:
固有種、生態的地位(ニッチ)、3W、群島効果、生物多様性

次回は生物の進化(多様化)のメカニズムについてお話します。

Chau!

2010年10月2日土曜日

帰り道

¡Hola!

来た時よりも気温が上がり始め、晴れ間が多くなってきました。
…でも慣れない土地なので、さすがにそろそろ疲れてきました。今日は日常の風景をお楽しみください。

ダーウィン研究所からの帰り道…
中庭のサボテン(固有種)のトゲが、夕日に照らされて 金色に輝いています。校庭や街路樹としてもサボテンが並んでいますが、サッカー中にボールが当たってもそのまま試合は続きます。さて、、、どうなるかはご想像にお任せします。

昨日はこれまでで一番晴れた一日でした。Pelican Bayのペリカンたちは、餌をもらっておうちに帰るところです。

アシカさんも大あくび。
もう眠くてたまりません。

おやすみなさい。
¡Chau!

追記;
ご心配いただきありがとうございます。エクアドルの非常事態宣言についてご報告。
9月30日に、首都キトにて反政府の警察と軍隊の衝突があり、エクアドルは非常事態宣言を発令しましたが、1日で収まり通常に戻っています。キトではかなりの暴動だったようですが、ここガラパゴスでは自国の出来事とは思えぬほどニュースがありません。至って平和ですのでご安心ください。Gracias.