2011年4月1日金曜日

途方に暮れています…

¡ Hola !

何に途方に暮れているかというと…
料理しようというのではありません。れっきとしたサンプルです。貴重な固有種です。

ヨウガンサボテン(Brachycereus nesioticus)は、ガラパゴス諸島の中でも5島(イサベラ、フェルナンディナ、サンチャゴ、ピンタ、ヘノベサ)の、まだ風化がそれほど進んでいない溶岩台地にのみにょきにょきと生えるサボテンです。


しかし、ごらんのとおり、トゲだらけ(そりゃそうだ)。どこから手を付けていいものかわかりません。。。
無人島の地形に精通したスタッフ、ノバリノは、マチェテ(鉈みたいの)で器用に1本ころり。。。しかし、痛くて拾えない。

どうにか持ち帰って、でも剪定鋏では到底太刀打ちできず、包丁の出番と相成ったわけです。
包丁でも、トゲがすごすぎて切ることもままならず…しかもとれたトゲがその辺に散乱。うっかり刺さったら大変です。

>と思ったら、包丁で切った拍子にこっちに向かって飛んできて…痛いです。しかも傷になったところが、消毒しても腫れてます(泣;;)
サボテンの逆襲~~~
DNAサンプルは急速に乾燥させる必要があるのですが、何しろ乾燥地に生える保水システムを持った植物体。これを乾かすのに一体どれだけのシリカゲルが必要なんでしょうか…


というわけで、めでたくサボテンの漬物(形態用サンプル。縦断面、横断面、丸ごとの3つ)が出来上がりました???

あー、なんかもったいない。こんなものが手元にあるなんて、なんて贅沢なんでしょう。でもとても大きな破壊をしてきた気がする。

これの採集地、ピンタ島の採集記は、また後日。

¡ Chau !

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