*ヨウガンサボテン。とんでもない破壊工作
海岸沿いのガラガラ溶岩のところには、ヨウガンサボテンが生えている予定です。うん、あるある。
しかし…
こんな場所で一生懸命生長しているサボテン、採ったらバチが当たりそう…それにこの攻撃的なトゲ。ウチワよりハシラより、とてもとても攻撃的に見える…
しばしサボテンの前で考え込む私。
せっかくこんな遠くまで来て、もう2度とないかもしれないピンタ、今とるべきかとらざるべきか…
うーん、採ろう。許してくれ。
剪定ばさみは使い物にならず、ノバリノが器用にマチェテで切り出します。
「Esta?」「No, mas pequena!」「uhh...esta?」「Si....」
彼は私の意図したことが分かったのか、できるだけ大きい株の、できるだけ小さい1本を選んで切り出してくれました。
袋には、ゴロゴロと攻撃的なサンプル。
こんなに破壊してごめんなさい。必ず、何か結果出します。
とサボテンに誓う私でした…
とサボテンに誓う私でした…
*犬も歩けばホオズキに当たる
さすがにこんな攻撃的なサンプルを持ったまま山を登るのは自殺行為、というわけでサンプルたちにはしばし木の根もとでお待ちいただき、いよいよ高地を目指します。と歩を数歩進めては止まってしまうその理由とは…
いちめんのホオズキ、いちめんのホオズキ、いちめんのホオズキ…(元ネタは山村暮鳥)
ガルア季にあれほど探してもどこにもなかったホオズキが、そこら中に生えているのです。やっと出会えたね!
ピンタでは2種類(Physalis angulata, P. pubescens、いずれもNativa)があるはずです。片っ端から葉をひっくり返して、どちらなのか確認しながら歩きます。砂浜からしばらくはずっと10角形のangulata, 少し標高が上がりより日差しと乾燥がきつくなってきたら今度は葉の表面が毛むくじゃらのpubescensに変わりました。気にしていなければほとんど変わらない緩い環境傾斜ですが、どちらも過酷な環境でしおれながら生きており、葉の表面からの蒸発の違いがこのような棲み分けにつながっているのではないかと思われます。
それにしても、やっぱりホオズキかわいいなぁ。
つづく。
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