2011年2月7日月曜日

フィールド調査in SCB(7)

おまけの話。
帰りーまたも苦手な船の移動、今度は船尾の屋外に陣取ります。風で体温を奪われて一気に調子を崩すので、カッパが必須です。

実は、私のレインコートは既に13年物。大学の野外実習の時に買って以来、数々の困難をともにしてきました。
櫛形山、千丈岳、北アルプス、冬の丹沢山系…(学生実習)、スコールに打たれてからが仕事だったボルネオ(水文学を専攻していた頃)、ボルネオボルネオ…(何回かはわからない)、ニューカレドニアニューカレドニア…(同上)、中国もフィリピンもハワイも、フィジーも、あっちにもこっちにも一緒に出掛けた。GOATEXでないからこそ、ここまで長く使えるんだと思う。でもそろそろ擦り切れて水が浸透してくる箇所があったり、ゴムひもが切れていたり…
そろそろ買い替え時だよなぁ、と何度も思ったのですが、そのたびに「まだ大丈夫か」と先延ばしにしてきました。今回も、年間500㎜しか雨が降らないところへ行くのに、わざわざ買い替える必要ないかーと思ってそのまま持ってきたのですが、

…ほんっと、出番が多い。多すぎる。

来てからずっと気温は低いまま。雨はいつでも霧雨なので傘は要らない。けど濡れるのでカッパ。標高が高いところでは寒さと霧対策で必ずカッパ。船の移動には風よけに必須。さらに今回のSCBフィールドのように、頭から波をかぶるなんてことも。(仕方ないので着たままシャワーを浴びて洗った…)

普段着るものには全くこだわりがないのですが、こういった類の装備には、高いモノには高いなりの理由がある。たとえば安全性が高いとか、機能的であるとか。
でもまた一度買ってしまうと10年は使うぞ、と思うと、なかなか買えなくなったりするのです。人生のうち、あと何回カッパを新調するチャンスがあるのか?それに数々の困難をともにしてきたカッパは、もはやモノではなく、戦友というべきか…(大袈裟;)

百均なんて店が流行りはじめたのが12年位前、それ以降、買っては捨てての文化がすっかり浸透しているように見える日本において、カッパひとつでこんなに悩む私はアホなのか?でもアイツとともに数々の困難に遭ったからこそ、本当にアイツの大切さが身に染みているんだよ。

さて、どうしようかなぁ…(また迷って買わなかったり;)

<SCB採集記・完>

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