2011年2月23日水曜日

フィールド調査in FLO(2)

数日前から季節が明らかに変わってきているのを感じていたのですが、案の定起きると朝っぱらから激しく照りつける太陽…今までと同じ装備では暑くて熱射病になりそうです。さて、どうしたものか…

デイリーツアーのボートに便乗して、朝8時半出発。今回はこれまでで一番楽な船です。居眠りができるほどです。ああよかった。2時間ほどでフロレアナ島につきました…が、いつもの小型モーターボートすら、フロレアナの港にはつけないようで、沖合でパンガにのりかえ、生活物資&発電用燃料と共にようやくフロレアナ島へ上陸…ただただ枯れ果てた砂ぼこりの道に途方に暮れる…

すぐにホテルにつきました。一軒家のルームシェアのような新築の建物。空も海も青く、フィンチが足元に寄ってきます。なんと平和なところなのでしょう。同じ人生なら、ここの方が長生きできそうだ。
人口100人という感覚がイマイチつかめないまま、ホテルで昼ごはんも晩御飯もつけてくれるというのでお願いし(これで食いっぱぐれることはなくなった)、しばらくボーっとします。静か。ただひたすら波の音しかしません。そして強烈な日差し。外にいたらあっという間に日射病熱射病です。じっとしてても喉が渇きます。
昼食前にCDFMayra3名が都合を聞きに来てくれ、明日の時間を約束します。…どうにかなるでしょう。

昼ご飯を食べて一休みして(まだ風邪が完治してないので、とにかくすぐに疲れる)、3時半過ぎ、まだまだ強烈な太陽のもと、外へ散策に出かけます。街の近くでも採取できるものはさっさとやってしまった方が後が楽です。
それにしても、、、枯れ果てて枯れ果ててどうしようもありません。こんなに枯れている状態は見たことがない。SCBよりももっとすごい乾燥です。
浜沿いに歩いてみてもありそうなペチュニアはなく、枯れ果てた道をLoberiaとかかれた看板にしたがって岬の方向へあるいていこうとしたその時、、、
あ、Physalisだ。5-angleだ。
SCBで見たのと同じホオズキです。やっぱり枯れています。
SCBでの経験のおかげで、Physalisがこういった場所にあることはようやく感覚としてつかめてきました。しかもどうせ今の時期は枯れていると納得したことで、「どうしても見つけなければ、採集しなければ」という強迫観念もなくなり、なんだか気が楽です。そのままずんずん進んでいくと、Physalisがちらほら出てきました。相変わらず枯れているので、素通りしようとしたとき、あれ?なんか…
おーーー。これ、10-angleだあ!
違い、わかりますか?
Physalis galapagensisendemic)は、果実の陵が5つです。一方でPhysalis angulatanative)は10なんです。図鑑にも書いてあったし、標本庫でつぶれた標本を見たけれど、ははー、こういうことなのね、5-angle10angleって。。。ようやく納得。
ふと横を見ると、あれ?これは…
?明らかに小さいし、毛むくじゃら、…ぽい?
こ、これは、Physalis pubescensnative)ですな?(確信が持てない)
またも初めて見るホオズキです。学名にも「毛むくじゃら」がつくのですが、枯れているので確信が持てません。5-angleなのはgalapagensisと一緒なので、それの小さいのなのか?いや、でも、、、まあ帰ってから葉っぱを水で戻してみてみよう♪
すごい、1つの場所で3つのホオズキがみられた。しかもそのうちの2つは初めて見るもの。大収穫です。

そうこうしてLoberiaの岬の突端まで行き、海にできた太陽の道を拝んで、P.foetidaを採集しつつホテルへ帰りました。

明日はどれほど採れるのでしょうか?枯れ果ててないといいなぁ。
つづく、、、

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