2010年12月8日水曜日

フィールド調査in ISA(6)

-イサベラのおまけの話。-

(1)靴に付いたタネの話
ISA(1)に、厳重な検疫の話を書きました。実際にフィールドへ出ていると当然藪漕ぎをすることもあるので、服や靴に植物の種子がくっついてくることがよくあります。人による動物散布、これはかなり問題です。
ちょっと歩いただけでこんなに!ここでは小さな規模で住んでいる生物が変わるので、島の中であっても動物散布しないように注意が必要です。付いた種子は、せっせと取り除きましょう。当然サンタクルスへ帰るときにも、こういったものを持っていかないことは重要です。

(2)靴の重要性
ということで帰る前に靴の掃除は必須です。ブラシで土を払い、種子がくっついていないか点検します。さらに靴底の土の中に菌・細菌類や種子、昆虫の卵などがいたら困るので、溝の掃除を徹底して行います。
!!!みてください、厚いトレッキングシューズの底に、こんなものが!
昨日乾燥地帯を歩いた時に、乾燥適応して葉がとげ状になったものが生えていましたが、それを踏んで刺さっていたようです。びっくりです。
だから靴は重要なんですねえ。普段から何が落ちているか、何が起こるかわからない海外では街歩きの時にもサンダルなんて絶対にはかないのですが、今回のトゲには驚きました。もっと靴を大事にしなくては。ありがとう、靴!

(3)イグアナクロッシング
最終日、ホテルから街へ食事へ出かけたときのこと
目の前を、マリンイグアナが横断していきます。内陸方面にある湿地帯を目指しているようです。
ここでは、もちろん動物優先。動物をひいてしまったりしたらしょっぴかれます。道端を歩くアシカのために、警察官が出動して交通整理をすることもあるそうです。

イグアナも勝手を知っていて、車の音が聞こえると一目散に走り出します。そしてもう大丈夫なところで止まって一休み。
ちなみにこの「イグアナ横断路」に一番近いホテルの名前は「Iguana Crossingよくぞ名づけた。イグアナの横断がみられなかったら意味が分からないところでした。楽しかった~。

ISA採集記・完>

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