昔どこかで言われたある言葉…
「フィールドばかりやってると馬鹿になる、実験ばっかりやってるとアホになる、論文ばかり読んでると○○になる(←忘れた。論文ばかり読んでることなんてなかったので;)」
というわけで、今日はラボ仕事です。
正直言うと、ここでは私の仕事に必要な一連の実験はできません。最終的には日本に持ち帰って行う必要があるのですが、生のサンプルの持ち出しは絶対にできないので、とりあえずDNAの抽出をやってみようかと。
GNPからの委託業務で分子実験をやっているアルベルトに、このラボでの抽出過程(グアヤキル大学のプロトコルに従う)を教わります。自分が使っている方法とちょっと違いますが、普段やっている内容なので彼がほとんどスペイン語で説明してても大丈夫。
それにしても、結構いい備品をいっぱい持ってます。いいなぁ。。。
今日のサンプルは、さっきその辺でとってきた固有種Passiflora foetida var. galapagoensisと、先日とってきてしばらく置いていたPernettyaの2つです。さて、うまく抽出できるかな?
うーん、案の定、Pernettyaの方はイマイチですねえ…
葉っぱが硬くて小さすぎるので、イヤな感じです。さて、どうしたものか。。。
アルベルトと議論して、とりあえず次回は①試料の量を増やす、②洗浄を繰り返す、③エタノールの乾燥を早くする(←これは関係ない気がする。。。それよりとにかく新鮮な試料を使う方が先だと思っている。)ことにしました。勝手が違うのでいろいろと不便ですが、抽出はできそうな気配です。
それにしても、普段私がやっているのと比べ物にならないほど、クリーンにこだわっていました。DNA抽出をクリーンベンチでやるのなんて見たことない…(私だけ?)そもそもうちにはクリーンベンチがない(汗;)。
彼のようなこの島出身の技術者が、新しい技術を持って島に帰ってきて、立派にその技術を生かして生活しているってすごいことだと思います。高校ではかなり理科重視のカリキュラム構成になっているので、今後も島出身の研究者が誕生してくれるといいですね。
またお世話になりまーす。
¡ Chau !
PS.
自然観察指導員、環境カウンセラーなど自然関係の仕事をしており、自己研鑽&研究アシスタントとしてしばらく滞在していた母が帰国しました。フィールドでは私よりも「年の功」分以上にジェネエラルな知識が多く、多くの植物について教えてもらえたし、日常生活ではたとえば手に入るものでいかに工夫して毎日毎日食事を作るかとか小さなアイディアとか見習うことが多く、18で実家を出て以来の貴重な時間となりました。四半世紀前から「一生涯学習だ」と言っていた通り、いまだに健在のパワフルな行動力と底知れぬ学習意欲には頭が上がりません。
Muchas Gracias!
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