2010年11月22日月曜日

フィールド調査in ISA(2)

翌朝、さっそく植物探しに出かけます。対象種によって生育環境が異なるので、まずはサンタクルス島で得た情報からの感覚で「ありそうかなさそうか」アタリをつけます。(ここが最も重要)

今回は大きく分けて3つの地域に採集に出かけます。すなわち;árida(乾燥)、agrícola(農業地域)、そしてVolcán Sierra Negra(火山)。それぞれの場所でどれが取れそうなのか見極めて、それから具体的に行く場所を決めます。まずagrícolaが最も対象種が多そうなのでまずそこへ行くことにしました。やはりサンタクルスとは気候条件がちょっと違うので、みつかるまではただひたすら探すしかありません。


馬に先導され、窓の外の植物を見ながらひどいがたがた道を行くので、ムチ打ち状態です。目が慣れるまでは全く見つかりません。
そして行けども行けども風景は変わりません。「農業地域」をナメテマシタ。農業地域には村があって、野菜を作ったり酪農したりしているんだと思っていました。でも実際はただ広大な土地に、牛や馬が草を食んでいるだけ。。。ほとんどの農家は、街から必要なときに通っているだけのようです。迷子になったら遭難です。

ガイドはおやつにオレンジを調達してきました。

まあ褒められた行いでもないですし、そもそもフィールドワーク中に果物を食べてはいけない(タネを散布してしまうとか毒をもつものがあるなどの理由で)規定なので、その場ではすぐにしまいましたが、樹で完熟したオレンジって、香りは高いしものすごく甘くて、世の中にこんなにおいしいものがあったのかと感動を覚えるほどでした。日本では何でも手に入るけど、本当においしい状態で食べていないんだなあと改めて実感。もうしばらく日本でオレンジは食べられなそうです。

そうこうするうち、ようやくPassiflora1種を見つけ、歩いて採集です。すると続けてPhoradendronも発見。まずますです。
結局午前中いっぱいかかってこの2種を採取し、ランチに街まで下りでから午後の作業に入ります。
霧雨に濡れて、すっかり冷え切ってしまいました。

つづく。

0 件のコメント:

コメントを投稿