¡Hola!
さて、毎日いろいろなことが起きるので事態を処理しきれていないためにブログも消化不良気味なわけですが、このままではいけないということで、はじめから始めたいと思います。
ガラパゴス諸島は、南米大陸から赤道をちょうど1000キロほど西にいった大洋の只中に浮かぶ13の代表的な島でなる諸島です。
a) ガラパゴス諸島の位置
b)ガラパゴス諸島の島々
この諸島はナスカプレートの上のホットスポット(マグマが上昇して海底で火山を形成する場所)で形成された島々で、プレートの移動に伴って年間4㎝ほどの速さで南米大陸に向かって移動しています。
c)ガラパゴス近海におけるプレートの移動
最西端のイサベラ島、フェルナンディナ島では現在も噴火が起きて島を拡大しつつあります。一方で最東端のエスパニョラ島は約500万年前に形成され、今はどんどん風化が進んでいます。
過去に大陸とつながったことがなく、絶海の孤島であるこのような島のことを「海洋島」と呼んでいます。海洋島では生物がたどりつくチャンスがほとんどないため、非常に特徴的な生態系をもつことが多く報告されています。これが「進化」を議論する中でとても重要なポイントとなってくるのです。
さて、着いて早々からずっと寒いと言っていますが、ここは赤道直下。なぜ寒いのでしょうか。
d)海洋表面の温度分布
海の表面温度を見てみると、南米大陸の西側に沿って南極から寒流(ペルー海流)が北上しているのがわかります。この温度の低い海流が赤道のパナマ海流とぶつかることで向きを変え、赤道上を西に向かって流れているのを確認することができます。ガラパゴス諸島はこの冷たい海水の中にあるため、赤道直下であるにもかかわらず気温が低いのです。今日は最高気温が23度、最低気温は18度でした。(ありがたいことです。暑いとフィールドワークはキツイので…)
※図の引用元
a~c)ガラパゴス諸島に学ぶ生物の進化(web site)、独立行政法人科学技術振興機構、2008.
d) Galapagos, Tui de Roy(ed.), 2010.
次回ガラパゴス基礎知識その2では、ガラパゴスの環境についてお話ししたいと思います。
¡Chau!
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